スーザン・ソンタグの言葉から
しばらく引きづりそうな風邪の残り香が喉にまとわりついている。
体調はそこそこましになったかな。
昨日は帰ってきて部屋を掃除し、気が付いた頃にはなんと朝の4時を迎えていた。
寝る前に本を読むのがもっぱらボクの習慣となっている。日記を書いて本を読んでねる。
だから直前まで読んでいた文脈から感じてきた話題をこの日記にも引きづりこむような毎日。
気が付けば本をもったまま寝ていてた。
開かれていたページはスーザンソンタグの言葉。
若者へのアドバイスと題されて下記の言葉が綴られている。
「検問を警戒すること」
「本をたくさん読むこと」
「言葉のスラム街に沈みこまないように気をつけること」
「動き回ること」
「暴力を嫌悪すること」
「笑うこと」
「屈辱をはねつけること」
晩年の彼女が東京で行ったシンポジウムを収録したものから抜粋だ。
彼女の思考や活動、発言に興味をもったのは奇しくも彼女が亡くなって行われたシンポジウムが行われてから数日後のことだった。
彼女が書いた本はまだ「写真論」しか読んでいないが1年中には全作品を読んでおきたいと思う。彼女の思想自体に頷けるかどうかは少し不安だけどボクらが失いかけている価値観や問題意識を強くもつ人だと思うんだ。
開きっぱなしの本を枕元において綺麗にしすぎた部屋に自分自身でぎょっとする。
風邪をひいたときは変なトランス状態に陥って単純な作業まで徹底してやってしまうよね。
少しの居心地の悪さを感じながら洗濯機を回す。
空は真っ青で選択にはもってこいの朝だ。