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no.665 秋野不矩
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偶然な出会い。
そんなものは意外と平らな日常の延長線上に急に降り掛かる。
静岡旅行の皆の行きたい場所リストに
「秋野不矩美術館」とあった。
そのとき、僕は秋野不矩さんをつゆ知らず
車から見える風景に田園風景が広がり
針葉樹林の木々に覆われた森に囲まれてきた頃、
車は小さな駐車場に到着する。
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到着し、パンフレットを見るまで僕は、
「秋の服美術館」だとばかり思っていたら、
秋野不矩さんという90数年という長寿を全うした
何とも可愛らしいおばあちゃんの笑顔が僕らをむかえてくれた。

作品自体も初めて見たのだが、
インドを描いた作品群は、どれもが砂塵をチリチリと肌に感じるような
黄色く淀み夕暮れの光に黄金に輝く大河が、まるで本当にうねっているような
それらの作品を見ていて写真よりも何か目に見えない感覚としか言えないが
「そのとき」を切り取ったようにも感じた。美しきインド。少女が魔法陣を地面に描いている。牛が黄金の川を首だけだして泳いでいる。赤いローブを纏った女性がこちらを凛と見つめる。
あぁ・・・生きている間にお会いしたかった。

1週間ぐらいたったとき
古い後藤繁雄さんの本を引っ張りだした。
途中で読むのを止めたままブックマークは。
全体の三分の一の所から顔を出していた。

さてと開いた、そのページがなんと秋野不矩さんとの対談。
僕は少なからず運命的な出会いを感じずにはいられなかった。
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後藤さんとの対話を読んでいるとなんともいい人で
インドをこよなく愛していたんだろう、そんな喜びが行間から漏れだすようだった。
印象深いのが晩年になってもインドへ足を運び
どこへいくのかわからないバスへ乗るのだと言う。
そこで出会う荒廃した大地すべてを感じて描き、生命を感じ帰国するのだ。
少しだけ長寿な秘密を垣間みた気がした。
彼女は旅をして、地球の生命そのものに触れている。
世界の秘密を知っている。やめられなくて何度も足を運ぶ。
旅をして旅を繰り返して世界に触れつづける。
最後の海外旅行になったのがケニアだそうだ。あなたって人は。どれだけの秘密を握っていたのだろう。だからこそ彼女が描いた作品は、生きたまま、写真よりもリアル、と感じさせるのかもしれない。生命の生け捕り。

そうやって何度か対談を読み返して
当時の彼女をしっかりと切り取っている後藤繁雄サンの仕事にも敬服するばかりである。
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by nanook_mdfc5 | 2008-02-02 15:52 | 日記
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