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no.661 Antoine d'Agata "SITUATIONS"
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アントワン・ダガタを知ったのはいつだったけ。
思いだせないけど今でも彼の写真を初めて見たときに抱いた恐怖感だけは忘れてない。
彼の写真が恐ろしいんじゃなくて、まるで鏡のように自分に問いかけてくる写真群。
プリントされた写真からこちらを見つめる彼らの視点こそ僕の視点。

表参道のRATHOLEで作品を前にしたときになんて恐ろしい人かいう感情と彼が打ち出そうとしているメッセージがあまりに根源的な物だということいに手も足も出ない。

そのほとんどの写真が粗い粒子で構築されており、その映し出されたセカイは一見暴力的かつミュータントをみているような錯覚に陥る。
だが、それらの作品をみていくうちに気づかされる、それらの写真はどれもがSEXの最中だったり、ダガタ自身が写り込んでいたり。あれほど愛情のかたまりのような行為が、彼のフィルター越しには奇形で暴力的な風景に見える。

いやそうじゃないと気づくのに5分。
この暴力的で奇形の存在こそ僕らなんだという気づきに10分。
その後はもう沈黙だ。ダガタは一所不定で世界中を旅する。出会った人たちとの関係性を捉えるため彼は近づく。そこに愛情や性交が生まれて、ファインダーものぞかずにシャッターを切る。

クスリを刺そうとする、その瞬間。
彼は止めようともせずにシャッターを切ったんだろう。
牢獄からこちらを見つめる性同一性障害の人。何を想って捉えたのか。
かつて森山大道が捉えた新宿や大阪の風景とは、また違う世界の関係性をダガタは表参道の地下にあるギャラリーで繰り広げる。

真っ黒なむせてしまいそうな匂いを放ち、まるでブラックホールのような穴をそこに渦巻かせている。でも、それこそ、そのおぞましい何かこそ、僕らなのかもしれない。


Antoine d'Agata "SITUATIONS"
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by nanook_mdfc5 | 2008-01-29 00:47 | 日記
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