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no.609 日常のひとひら
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重松清の「ロストオデッセイ -千年の夢-」の中に『さかのぼる民』という話がある。
それは東から西へ激しい風が吹く平原を遊牧する民の話だ。
東から西へ強くなぐ風は、飛行機や車のない時代では貿易商にとってかっこうの追い風となった。
しかし『さかのぼる民』は、その民族が生まれた時から風に向かって、強風を受けながら西から東へと旅する民なのだ。
古代の昔から「風の始まる場所」の言い伝えを信じ、先祖代々、西へ向かい続ける。

その話を布団にくるまって黙々と読む。
その物語に自分を重ねあわせ
あぁ私は今、世界中が見上げる、
眠らない東洋の摩天楼を彷徨う旅人なのだ、
などと想いに耽る。

夢想を漂っていると幼い頃、
弟と家の屋根に座って(家が増築前だったなー)
オレンジ色の夕焼けを眺めながら
ぼけぇーっとしていたことがあった。
それはもう秋もまっただ中で
風が緩く涼しく心地の良い風がふんわりと凪いでいた季節。
今でも覚えている。
異常な数の赤とんぼが風と向かい合って夕焼けに漂っていた。

その直線的で不思議な動きを見て
幼い僕は、あぁ自由で良いなーと自由な身分のくせにうらやましがっていた。

冬になると僕はスキー場に入り浸る小僧で
リフトから飛び降りたり裏山をすべったり
大人には大変な迷惑をかけた(その後、そこでバイトして恩返しをしたつもりだ)
裏山で新雪にどかりと身を任せると
灰色の空一面に綿毛のような雪ん子が舞っていて
あぁーどこへいくんだねー
などとうらやましがっていた。
彼らもまた僕には旅人に見えていた。

大人になって広いのか狭いのかも知れない目線で世界を見ると
なーんだ皆、同じ旅人ではないか、と気付く。
いつだってどこへだっていける。
大事なのは心が旅人であるかどうかを自覚しているかなのだ。
場所を移動するから旅人なのではない。
旅人たるは、その心だったのだ。

なんてことを考えている僕は、
先日、広大な草原をキリンの背中に乗って走り続ける夢を見ました。
キリンも僕もとても楽しそうでした。
おやすみ
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by nanook_mdfc5 | 2007-12-04 00:58 | 日記
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