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no.547 この世の奇跡について
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渋谷のスーパーで万引きがばれ、逃走した犯人が鞄から出した果物ナイフで自分の胸をひと突きし、搬送された病院で死亡が確認された。
それが3日の21時。
ときを同じくして、ボクは会社の椅子に座り、人気(ひとけ)のなくなったオフィスを眺めながらくるりくるりと高速で回転する視界を泳いでいた。

友達から借りた本を読む。
財布に300円しかなかったもんだから、
飲みにもいけないと機嫌を損ねていた。

友達と電話をし、ケラケラと笑った。
そして、結局財布に300円を忍ばせたまま飲み屋へと足を運んだ。

ボクらがくだらぬ話にうつつを抜かしている頃、
隣町の渋谷では万引き犯が自殺をしたことや、
ボクが300円しかもちあわせていないのに
飲み屋で大酒をくらっていることを知りもしない人で溢れている。

世界は、どこまでも他人行儀で
なにもないことは恐らく未来永劫ないのだな。
不思議なものだ。
時が止まってしまうような瞬間が、ボクに訪れた時に
世界では結婚したり、離婚したり、いじめられたり、いじめたり、
生まれたり、死んだり、世界なんか滅びてしまえ!と思うヤツがいたり、
並べられるだけの感情が一瞬にして世界中にちりばめられているんだな。

そんな時を一瞬でも止めたなら
どんな色なんだろな。
きれいなんだろうか、濁った色なんだろうか。
万引き犯が胸を刺す一歩手前でその手からナイフを下ろすことができたなら。
ボクの財布のわずかばかりのお金を彼の手に握らせて
目黒の飲み屋でボクは友達にこう言うだろう。

財布空っぽだからツケといて!
まんべんの笑みでツケを乞おうじゃないか。

そんな奇跡が起こせなかった今日は。
一人の万引き犯の死と
結局、300円だけ残った財布と
うだるような暑さだけが残る。

恐らく、世界は濁って見える。
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by nanook_mdfc5 | 2007-08-04 14:24 | 日記
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