no.297 完璧なる悪
昨夜、つまり日曜の夜の放映されていた「フィフスエレメント」は、僕の大好きな映画だ。世界観だったり(チープで嘘くさい)、あのファッションだったり、音楽だったり、ハリウッド的だったり、キャラクターが個性の塊だったり。
形が美しくないものにときに愛着を湧く。例えば僕の持ってるゴツいカメラ。使いにくいカメラ。汚れやすい真っ白な靴。それぞれに愛すべきポイントがあって僕に引っかかっているのだろう。
特に写真にもなってるゲイリー・オールドマンの悪役っぷりったら無い。半分綺麗にそられた髪。ありえないくらい格好良い服。ありそうな近未来の銃。気持ち悪いペット。簡単に仲間を殺す。何か企んでる。どれをとっても悪の枢軸たる要素を兼ね備えた完璧なる「悪」。
そして悪は必ず負ける。この映画のいいところは、ゲイリーオールドマンはラスボスではなく、途中に軽く死んでしまう。まるで天空の城ラピュタのムスカさんのように空しくやられちゃう。主人公と直接対決なしに…やられちゃう。
あんなに悪なのに。
まぁ、それでもあのゲイリー・オールドマンは、特質してかっこ良かった。
俺も完璧な人間になりたいなーいや、悪になりたいんじゃなくてね。
完璧=意外に完璧じゃない。
って感じなんだけどわかるかな〜いくら完璧でも運命には逆らえないしね。
でも、自分の見えている範囲のこと全てに完璧である、あの悪役は本当にかっこいい。
最後は見えない運命に負けちゃったけどね。常に劇中のゲイリー・オールドマンは、たった1人で完璧を目指していました。リスペクト!!